A. なるべく暗所で温度は10℃~25℃の範囲が望ましいです。太陽光が直接当たると、標本を傷つけ、染色された骨格の色が退色する可能性があります。また、高温にさらすと、上記同様に染色した骨格の色が退色する可能性があります。
Q. 透明標本はどの程度の期間もちますか?
A. 標本の作られた過程や保存状態に大きく左右されますが、大半の透明標本は少なくとも数年は退色することはありません。我々が所有するプロトコルにおいて作製した透明標本は10年前の標本であっても、無傷で退色しておりません。生物標本学術研究部が作製した標本に関しましては、質の面からもご安心いただけます。
Q. 染色は何故赤と青なのですか?
A. 赤はアリザリンレッドという染色液で染色を行ったもので、「硬骨」を染色します。青は、アルシアンブルーという染色液で、「軟骨」を染色します。この染め分けによって、硬骨と軟骨を見分けることができます。
Q. 同じ種でも標本の製作者によって違いがあるのですが?
A. ステージ(発生段階)の違いによる差から本来レッド(硬骨)に染まるべき部分がブルー(軟骨)になっていることも考えられますが、市場で販売されている標本の中にはインテリア性の観点から強制的に骨・筋肉等を本来染まらない色に染めている標本もあります。生物標本学術研究部では、染色部位が違う標本は販売しておりませんのでご安心ください。