生物標本学術研究部
生物標本学術研究部では、透明標本の作製および販売を行っています。
透明標本とは
普及活動
新着情報


透明標本とは

 透明標本とは、通常のホルマリン標本とは異なり、標本の透明化を行った上で、骨格を染色した標本です。見た目も非常に美しく、学術的な研究材料としても、インテリアとしても楽しむことができる標本です。透明標本は、作製に小さい個体で数週間、大きい個体になると1~2カ月程度かかる標本で、作製には非常に高価な薬品を使い、生物学的技術も必要となります。我々、生物標本学術研究部は、様々な文献や論文を参考に、独自のプロトコル(作製法)を考案し、熟練したテクニカルスタッフが作製を行っております。


よくあるご質問と回答

Q. 良い透明標本の見分け方を教えてください。

A. 我々が考える良い透明標本は以下の2点です。

1.透明化できている
2.染色ができている

 上記の2点は非常に基本的なことですが、標本を作製する過程において透明化されず黄ばみや濁りがあり、染色がうまく行われないということがしばしば起こります。このような標本は良い標本とは言えず、学術的にもインテリアとしても価値は半減します。また、不完全な標本は保存できる期間も短くなります。我々、生物標本学術研究部は、販売に際して完成した標本をスタッフと評価し、厳選した標本のみを皆様にお届けしております。


Q. 透明標本保存法はどのようにしたらいいですか?

A. なるべく暗所で温度は10℃~25℃の範囲が望ましいです。太陽光が直接当たると、標本を傷つけ、染色された骨格の色が退色する可能性があります。また、高温にさらすと、上記同様に染色した骨格の色が退色する可能性があります。


Q. 透明標本はどの程度の期間もちますか?

A. 標本の作られた過程や保存状態に大きく左右されますが、大半の透明標本は少なくとも数年は退色することはありません。我々が所有するプロトコルにおいて作製した透明標本は10年前の標本であっても、無傷で退色しておりません。生物標本学術研究部が作製した標本に関しましては、質の面からもご安心いただけます。


Q. 染色は何故赤と青なのですか?

A. 赤はアリザリンレッドという染色液で染色を行ったもので、「硬骨」を染色します。青は、アルシアンブルーという染色液で、「軟骨」を染色します。この染め分けによって、硬骨と軟骨を見分けることができます。


Q. 同じ種でも標本の製作者によって違いがあるのですが?

A. ステージ(発生段階)の違いによる差から本来レッド(硬骨)に染まるべき部分がブルー(軟骨)になっていることも考えられますが、市場で販売されている標本の中にはインテリア性の観点から強制的に骨・筋肉等を本来染まらない色に染めている標本もあります。生物標本学術研究部では、染色部位が違う標本は販売しておりませんのでご安心ください。



■スタッフ ■お問い合わせ

© Cleared and Stained Specimen Group All rights reserved.

inserted by FC2 system